放置プレイ

何か良いブログのタイトルはないだろうか。 
お詫びとお知らせ
11月6日
お久しぶりです。
突然前触れもなく更新が途絶していて申し訳ありませんでした。

現在、管理人はインターネットが出来ない環境にあり、しばらくの間再開できそうにありません。

更新再開は帰国後の来年一月末になりそうです。

一時帰国できたため、お知らせとお詫びにかえさせていただきます。

11月7日
ちょっと時間の余裕が出来たため、溜まっていた光武帝スレをまとめました。
それではまた来年。

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2009.04.10[金] やる夫が光武帝になるようです 第一章 「南陽豪族」

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  i、        i |         ,,i      ____,ノノ   i |  `、丶__
  | !       __i |__       ! !     ´、,,,,-‐'´     i |     `‐--、,,,,ゝ
  | 二ニニニ---- : : ----ニニニ二, {    __,,,,,,--------' --------、,,,,,__
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   !, !       i |       ,! !        _,,,..---─'__`‐----、_
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     '''" ̄ ̄  i |   ̄ ̄''''"       i {    _,,,,,,,,..---------┘i
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            i |                 } |   ( (__
            i |             i' |   `‐-ニ;;-、___
            i |             i, |       ~`'''‐`ニ;;-、.._
              ∪               ∪               ~'''''‐‐、ン

  ∩     ,,-‐'二二;;‐、_      ∩    ∩         ∩
.   i└''''ニゝ j i´ ___. `i .i ∠''''''┘!    { {        .} ,ニニニ二二二ゝ
.   i | ̄   i .ニ-----ニ !    ̄`! {     `i {______,,-‐'└------、__
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.   i 二ニゝ | | ,! !.-、! !.|| '、ニ二. !      _,,--------' `──‐-----、
.   i |    || ! i ̄^! }. ||    | |     ,;',,'" ̄ ̄ ̄ ̄i. i ̄ ̄ ̄ ̄~""~
.   i |    || ! i  | i ! |    | |     i {  ∩     `‐ニニ二二ニヽ、
  `└---.; || i└‐┘; ! ! 、---┘,'     ! }  i |    ∩       `i !
   ~''''^~~ ∪   ̄ ̄ ∪ ~^^'''~       ! !  i |     .i |      ∩   } !
   _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,---------、,,,,,,,,,,,,,,,,,,_     | !  i |     .i |     i ;'  } }
  `‐‐‐‐‐‐┐i''''''''''''''''''''!┌‐‐‐‐‐‐"     } i.   i |     .i .ニニニニン  |{
        .ノ,ノ      i '、            | |   ! i   ||           } !
   ,,,,--‐',ノ         `、`‐--、,,,      ∪   !_`'‐─┘`──‐--.、 ∪
   `''''' ̄           ̄~'''''"           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~^'"


                                (題字:フューラーの1様)
1 :[saga]:2008/11/09(日) 13:17:34.25 ID:MGrnU3oo

漢王朝を開いた『項羽と劉邦』の劉邦、蜀漢の皇帝となった『三国志』の劉備。
日本でも有名なこの二人に比べて、今ひとつ知名度が低い後漢王朝の祖、光武帝劉秀。

このスレは、その光武帝を主人公とした物語です。

ソースは『後漢書』、各種研究文献、通俗二十一史など。塚本光武帝は終わってから読む予定。

史実:創作 7:3くらいの「おはなし」として読んでいただければ幸いです。

2 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:21:54.95 ID:MGrnU3oo

太古の中国
のちに黄河と呼ばれることになる河のほとりで、農業が始まった。

              ヽ \
            ./ \ \  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∧_∧/     ̄  < エーンヤコーラ!
      (;´Д`)     i i i    \______
      /    ヽ _   i i i--、
     ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::|.
    / \ヽ/| |       ノ__ノ..
   /   \\| |
   / /⌒\ し(メ    .i i i . .
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザックザック
し'     (_つ   /:::::/::...   /ヽ
          ; "ノ・ ./∴: / )i iヽ-、_へ    ,ヘ
          '',, : :―― / / i i i iヽ . ̄ ゙― ノ /
    n_    _/;    i  .ノ / /ノ-' ̄ ゙ ― 、__ノ
  _ノ 二二二、_( _Д_ ;)-ヽ_ノ-'
3 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:22:33.28 ID:MGrnU3oo

最初の内、人々は洪水が引いた後に残される肥えた土を利用した。
年月を経ると、川から水を引いて田畑を耕すようになる。



   ,.. ,., ., .,., ,.__,._,.,.,,.,,,_,.,,.,.,,,.,,,,,|   ゝ__.,.,.,_.,.,___,.,.,.,... ___,..,.,._______,.,.,...__,.,
     ;:: ,,__    ,,ノ|                  lヽ_,,  ゙"゙"゙ "゙"゙" ';::;,.
 ,...';:;'''''  /|〈,, ll~⌒ ̄|llノ                    |ll lヽ         ';:.
 ;::;  ゙" ,/|l ll|~~ー  ´                  ::  ::::|    ゙" ゙"゙"  :,
 ;';,  (__ノ::: :: ::                      _ノ          ,;:
 ,;,       ̄ヽ__                   /              ';
  ;: "゙"゙"゙"゙  "゙   〉::                 /               ,.:;
 ,,;.           ノl|::: ::               ::|\     _       ,;;'
 ,;'  "゙"゙      ,/llノ|:::: ::               :〈  ゝ:ーv―"  ヽ      ,;
  ;:.,,,,    _/  ノ::: ::               :::L,,     ll l ll||      ;:
4 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:23:03.99 ID:MGrnU3oo

しかし黄河は、扱いにくい水源だった。
あまりに巨大で、氾濫が起こると田畑を洗い流し、大勢の命さえも奪った……

                       。  。
                    。っつっっつっつ゚
                 __っ゚ー==っ。つ つ。っっつ  ドドドドドド・・・・・
              ,,r'"~  __。っつっっつつ゚っっつ。
             /    ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ
           /  //彡≡≡≡ミミ   っ。つ。っつつ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         /  /////     ヾヾヾ っ。っっっ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       / //////       ヾヾヾヾっっ。っ。っ         . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      /  /////////         i i i彡っっ。つ゚っ        . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
彡彡ミ/   ////////// / 彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡 /    /////////////彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
5 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:23:42.46 ID:MGrnU3oo
そのため、河をせきとめ、コントロールする「治水」のノウハウが編み出された。

そうして新しく作り出された田畑が、
もっと大規模な治水工事に必要な人手を集めるためのエサになった。



      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ   水門を開こう
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,   な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l  ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /
6 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:24:02.95 ID:MGrnU3oo

大きな目的のために、人々を集め、従わせる。「国家」という権力の始まりだった。




            ,r゙'ー‐-、,
             { ; ゙ ; ミ
           _  ゙!;、`゙''デ
         ノ i`''''"ー';゙,,_
       /` ,_ r‐イ ト; |
     r" ,/ | │  li│
      ! │ ││ ,! l│
      l |  | |  ∥| l
       L」  | |  ∥ヽヽ,
      !, ヽ | │ ∥ ヽ,ヽ,_
       `゙" |_,,,」,,,_」   ゙i、_ツ
          ヽ, `イ
          ヽ, ゙ヽ,
           | ト、  ゙i,
          / ./ |  |
          / ./ │ |
        / ,l  │ |       
        ,l  l'   l  l      ,,r‐─''''''‐-、  
        l  l  /`゙''ヽ、_  /  _,,,_  ト、 ヽ,
        l  l  / /!  ミ`''゙  /   `;;;゙ ゙ーテ
        `!  | / / リ`ヽ、, ;:/ _,,、r''"1:::゙| リ::1
        [二ゞ,_/ ,,!; ト'゙,、{    _,,、-、ノ::::;l ノ::::|
        `'ー''''゙ '"`' ゙̄´ `''''''"   ゙''''''" `''''゙
7 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:24:23.56 ID:MGrnU3oo

しかし、大河全てをコントロールするにはまだ力が足りなかった。
より多くの人間を動かす力を得るために、国同士は争い、おびただしい血が流れた。
      / ̄ ̄\                          ________ 
    /      ヽ        r'´ ゙ヽ      /`ヽ     |            |
    |                 ヽ   ヽ从从/   /     |             |        
.    |   国      /⌒l     \  \/  /て      |      国     |
     |         ノ |`'''|    ∑ ヽ/  /  そ     l            |        
    / ⌒ヽ     }  |  |      ,)/  / \ く     |              | 
   /  へ  \   }__/ /      /   /\  \      \i⌒ヽ       |          
 / / |      ノ   ノ    /   / YYY\   \     \ \  /⌒,/´
( _ ノ    |      \´    /   /       \   \     / \ \/  /l
       |       \_,/   /         \   \_/    \__ノ |\
       .|            /            \             |) )
       ヽ          /               \           ,r' /
         \      , '´                   `' ,        /ー'′
          \     (                     )     /
            \    \                  /    /

権力は膨れ上がり、やがて当初の存在理由を忘れ去るまでに強大になっても、さらに膨れ上がり続けた。
8 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:24:48.99 ID:MGrnU3oo

紀元前221年。

初めて中国統一を成し遂げた男が名乗ったその称号が、
以後、二千年以上に渡ってこの国最大の権力者の名前として受け継がれることになる。


       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                  
      イ二二二二二二二二二二イ        こんにちわ
        ∵∵  ∞∞∞∞  ∵∵
       /              \
       :::::::::     \,, ,,/       .|    うふふ・・・ 僕の名は政。
        |::::::::::     \   /    | 
       |:::::::::::::::::    ___       |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   秦の『始皇帝』です。
       /                \     
       |  |             |  |
       \ \            .|  |    
    ( ̄ ̄( ヽ _)      ヽ    (___ノ\
     \ (´`ゝ         )      `) \
      \~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ̄ ̄ ̄ ̄    )
    
(紀元前259~前210)
9 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:25:40.48 ID:MGrnU3oo

皇帝。


およそ2200年の長きにわたり、
約350人の独裁者が名乗り続けた称号である。

   朕は皇帝である            ''';;';';;'';;;,.,
  朕は皇帝である            ''';;';'';';''';;'';;;,.,              朕は皇帝である  
    朕は皇帝である           ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;            朕は皇帝である   
       朕は皇帝である       ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;          朕は皇帝である  
   朕は皇帝である          n n n: n.n,.n;:.n.n         朕は皇帝である
  朕は皇帝である         ,--、 ,--、 ,--、 ,--、 ,--、        朕は皇帝である
  朕は皇帝である     r―、 ---   r―、 r―、 r―、     朕は皇帝である
                   __ ;――、 __ ;――、   __チンコ
                 ,--------、  ,------- 、   ,-------、`
              r-―――、    ,:―――――、  ,:――――、
 ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
イ二 二二二二二二二イ イ二二二二二二二二二イイ二二二二二二二二二イイ二二二二二二二二イ    
∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵
/               ∵ /            \ /             \ /
                 ヽ               ヽ               ヽ
                :::::::::|               :::::::::|              :::::::::|           :
 (●)     (●)  ..:::::::::::| (●)     (●)  ..:::::::::| (●)     (●)  .:::::::::::|(●)     (●) ..::
   \___/  .:::::::::::::::::|  \___/  .:::::::::::::::|  \___/   .:::::::::::::::::|  \___/
    \/  .::::::::::::::::::::ノ     \/  .::::::::::::::::::ノ    \/  .::::::::::::::::::::ノ     \/
10 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:27:48.56 ID:MGrnU3oo
秦の滅亡後、ライバル項羽との激闘に勝利した劉邦が、漢王朝を築いた。紀元前202年のことだった。



      ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                  
     イ二二二二二二二二二二イ        
       ∵∵  ∞∞∞∞  ∵∵
.        i   ,.>、;/ー- 、    l
       ! ∠.._;'____\   |
   ∩  ,!イi´●`> <´●`> `\.、ヽ.
   | |/'´ |  ̄、_,、_,  ̄    |\ ヽ、
.   | |\ |    !.ノ        | `''-;ゝ
    \ \|              |. ‐''´
     \|               |
      |              | |
       |               | |
      .|               | |
      |               l ∪
       |              /
      \           ./

    劉邦  (前247~前195)
11 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:28:11.73 ID:MGrnU3oo

多くの部分で、漢は秦の統治システムを受け継いだ。黄河の治水に関するノウハウもその一つだった。

国は、民を集めて治水工事を行い、開墾可能な土地を作り出す。

田畑を与えられた民は、収穫の半分を年貢として収める義務を負う。年貢以外にも、税金や労役の義務が課せられた。

このように、治水と田畑の供与によって成り立つ支配体系を、『斉民制」と呼ぶ。古代中国の支配の形は、この

斉民制が中心だった。

12 :以 下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]: 2008/11/09(日) 13:28:35.02 ID:7R3/znEo
雲台二十八将は何人ぐらいAAで出す?
13 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:32:59.66 ID:MGrnU3oo


けれども漢王朝の成立から約200年…このシステムは崩れはじめていた。



        lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ  |ー‐''"l
 / 漢  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l| l  漢 ヽ
 l   ・  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  ・  /
 |  王 l  トー-トヽ| |ノ ''"´`   rー-/// |  王 |
 |  ・   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ・ |
 |  朝  |       | l | ヽ,   ―   / | | l  朝  |
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄


14 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:35:43.93 ID:MGrnU3oo


一つは、上流階層を支配し始めた儒教のせいだった。


        ◎二二)
        ◎◎二二)  
        ◎◎◎二二)
       ◎◎◎◎二二)
      ◎◎◎◎◎二二)
     ◎◎◎◎◎◎二二)



>>12
支援感謝。
顔見せだけでも全員登場させたいんだが……
正直、10人くらいは数合わせみたいなものですしねえ…
15 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:36:23.83 ID:MGrnU3oo

儒教の考え方では、徳のない皇帝が国を治め続けていると、天の怒りを呼んで飢饉や洪水などの災害が起こるとされていた。(災異説と言う)

この考え方に染まりすぎたせいで、漢王朝の支配者たちは、黄河をコントロールすることが権力の基盤になるという斉民制の大原則を忘れてしまった。

災異説では、支配者が正しい心を保ってさえいれば、自然災害は解決するということになるからだ。そのため、堤防のメンテナンスを怠り、黄河はたびたび決壊 し、台無しになった田畑から大勢の難民が生まれ、収穫は減って行った…

      

              ┏━┳┳━┓
               ∫(((哀)))∫  
                 (´Д`) 哀帝ダヨー コレカラハ、洪水放置スルヨー
                 .[888888]
                /::::::つ  (つ
                |::::::/-=-)::|
           \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
             | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
           \|(紀元前25~前7)  .|
16 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:37:25.67 ID:MGrnU3oo

もう一つの理由は、貧富の差が激しくなったことである。

農民の中でも農業に成功したもの、都市でお金を蓄えた商人などは、
余った資金で自力で土地を開墾し、雇い人に耕作させて、楽をして収穫を上げられるようになった。

いわゆる「豪族」である。
                                    , -───-= 、
                                /         \
               ........        /                \
           .,. ‐ ''"´:::::::::::: ̄` ' ‐ 、.  /               ヽ     年貢をまけてやるよ
       ,. -‐/:::::::::i^ヽ、:::::::::::,. 1:::::::::::::::丶/                  ヽ
     / ./::::::::::|:::|-ー-ー-‐ーー|:::::|::::::::::::::::ヽ                    丶   だからいいだろ?
        :, '::::::,::::::::::l:::|     U  |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ   、                l
        :/:::::::::|::::::::::,!::| U       |::::ハ::::::::!::::::::l::::i._ノ'′  `、            |     なっ?  なっ?
     :/:::::/:::::!::::::::ハ:!          !:/ ,i::::::|:::::::::l::::l● )    "ー--      /
     :, ':::::/::::::::!:::::,'丶リ、  八、  ,l/,/ i:::::!:::::::::|::::|       (● )     /
    /::/オ::::::::|:::::l ,. ,=、`     `^,=、 、 !:::l::::::::::|::::|  j   /////     /
  ー´‐'" /'|:::!:::::!::::!/ ハ_ノi      l、__ハヽ!:/::::::::::|::::|-‐'"ヽ.    )     /
      / ヽ|::::::!:::|{. N::::l.| 、  , N:::::} ! }イ:::::::::::;!::::! ` ー-`ー-一'′    /、
        :|:::::::ヽ! 弋z.ソ ,}⌒{ 弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l ヾ              /ノ.:.\
        :|::::i::::::ト 、_ ノ   ヽ、 __,ノ !::::::/.'.i::/、             ,//.:.:.:.:.:.:.\
        :|:::ハ:::::ゝ,、  r ' ´ ̄ `i   ,. イ::::/::::::リ  `ー-= -      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          :|::| ヽ::::::!/ ` ー ̄,二 ̄‐'7". . .|::,ヘ:::::::|::|  `ヽ      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ヽ
        ヽ! ハ::::!、 . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ヘ::::l.:.:`ー---‐一´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|
            !::ヾ、|、ヽ . . . .|   ,/ . . . . // 〉::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::l
           !:::::|ヽ \\. . !  ,/. . . .// / i::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::: 〃::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::|


彼らの土地で働かされるのは、
農業に失敗し、自分の畑では収穫を上げられなくなった貧農たちだった。

以前は国にもらった田畑で働き、年貢を納めていたのが、今度は地主である豪族に年貢を納めるわけてある。
当然、豪族の言いなりにならざるを得ず、無茶な年貢や要求に苦しむことも多かった。
17 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:38:22.17 ID:MGrnU3oo

黄河の決壊に苦しみ、土地を離れてホームレスになるか、豪族にこき使われるしかない農民たち…


                           ト-、___
                     _,,-‐‐‐‐‐‐t-:、_ `‐、、_
                __,,,-‐'´     .:. ,,:.:``‐、;:;:;ヽ_   ヒモジイ…
  ,,,_____,,..、_,,,,,-‐‐‐-、、_,,-'´    ............:.:/: .:.     ````ヽ、_
 〈=__,,,,__,,,,,,,,,,,,..::::::::::...  ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,; ノ::.            `‐、、
/ .._____.. .. . `````ヽ- '--‐‐'''''~~~'`::::ヽ:.:.:.....        、     ヽ、
ヒ;-'´  ````:‐:‐:-:-.:__,,、、、、、  ....:.:.:.:.:.:. `:.:.:.:,;,;,;,;.:.:.;,;...........ヽ、ヽT   ◎ ヽ、
                 ````‐--:-:‐:':´:`:`´:: :::``:..、_:.:.:.:.:.:.:.ヽ、__ ,-==,
                                 ````‐‐:-:-:-:-:‐"
20 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:40:26.03 ID:MGrnU3oo

力を蓄え、次第に政府の言うことを聞かなくなる豪族たち…

             /ヽ       /ヽ
            /  ヽ      /  ヽ
  ______ /     ヽ__/     ヽ
  | ____ /  ごうぞく    :::::::::::::::\
  | |       /ヽ、_    __∠二、__,ィ :::::::::::::::|
  | |      |  ̄`ミl==r'´     /  ::::::::::::::|  金が余ってしょうがないな…
  | |      ヽ、_____j  ヽ、_  -'   :::::::::::::|   リーマンにでも投資するか・・・
  | |       |  (__人__丿   .....:::::::::::::::::::/
  | |____ ヽ      .....:::::::::::::::::::::::<
  └___/ ̄ ̄       :::::::::::::::::::::::::|
  |\    |            :::::::::::::::::::::::|
  \ \  \___       ::::::::::::::::::::::::|


漢王朝の権威は揺らぎ、社会は不安定になる一方だった。

そんな時代のこと、

荊州の南陽郡(現在の河南省南陽市)蔡陽県・春陵郷と呼ばれる土地で、
21 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:41:11.24 ID:MGrnU3oo

     .lll、                             ,,,,,iiilllllii,,,,__,,,,,,,,,,,,iiiill!!! .,,illll .llli、    __  
    ._,,ill|            ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ .__,,,,iiiiil!!!l゙゙゙゜ .゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙^ .,,,iill!゙’ ,,illl .,,iiillllll!!lllllll
 .,,,iiiil!!!゙゙’           lll!゙゙゙”゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!!llllll!   幽州          ,iiiiil!!゙° lllll゚,,iill!゙°    
.,,ill!゙゙`              llll,              llll、  .,,,、      _,,,,,,iill!゙`    .゙llliill!゙`     
lll!゙                '゙!!!lliillliiiiii,,,、           ゙゙!lli,..,illllli,、   .,iiil!!!!゙゙゙゛      l!!゙゙゜     
llli,,、   ,,,ill!!!ll,、    ,,,,,    .゙゙!lll          ゙!lllll!゙.゙!!lii,,,iiiilll!!!!li,,                 
.゙゙!llii,,. ,,,ill!゙゙ .゙llli,、  ,,ill!!ll、    ,lll           lll|   .゙゙゙゙゙’  .゙!llii,,,     .,,,iiii,,,,,,,,,_     
  .゙゙!!l!!!゙’   .゙!llii,,,_,,ill!゙゜llll、   .,ill!    并州    llll          ,,,,iiillllli,,,_   ,,iill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!llll    
            ゚゙゙!!!!!゙° ゙!liii,,,, .lll!゙              lll"  冀州  iill!!゙゙゜ ゙゙゙!!!lliiiiiill!゙゜  .,,,iiill!!   
  ,,,,,,_            ゙゙゙!lli,iilll`              ゙!lli,      .lll、  青州    .,,,iill!゙゙°     
  ゙゙゙!!lliii、           ゙llllllii,,,     ,,,,,,,,,,、   .゙lll     ,,illliii,,,   .,,,iiiiii,,,,,,illl!゙°       
  ,,,iiiiiill!゙     涼州    .゙!!゙゙゙!lli,   ,ill!゙゙゙!!llii,,   lll,,,,,,,、.,,,iiill!l゙ ゙゙lll,,,,, .,ill!゙~゙゙゙llllll゙゜         
  lll ̄          `      '!ll、 _,,lll′ .゙!llil,  ,illl゙゙!llliill!゙゙゜   !lll!ll,.ill!′ .lll!゙°         
  ゙!!lliii、                lllliiil!!!!゙゙    .'!llli,,iill!llii,,,,゙゚゙゙エン州 ,,ill!.llllll!l   lll,、          
   ゙!llii,,            _,,,,,   ,,,,iiill!゙゜       ゙゙゙゙゙°゙゙゙!ll、  .,,,iill!!゙゜llll′徐州゙!lllii,,         
    ゙゙!!lliii,、      llll!llii,,,,iiill!!゙”” 司隷   、  .,ii,,,,,,,llll, .,,,,iill!!゙゜  .llli,,    .゙l!lll、       
      ゙!lli,,      'lll,,.゚゙゙゙゙”      `   .,,ill!llll゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!゙゙’     ゙!!liii,、   .゙!!lii,,       
       .゙゙llli,,,,、    .゙゙!!!liil,,,,,,_,,,,,,,,,、     .,,,illl’.゙!llii,,   予州      '!lll     ゙゙!lii,,,,     
        .゙゙゙lll|     .,,ill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!llii,,,,,,,,_ ,,iiil!!゙゙ ☆ ゙゙!lli,,      、 .,,,,,,,iiilllliiii,,,,,,,,,,,,,,,,,_,,llll!     
            ,llliiii,,,,,_,,,,ill!゙`     ゙゚゙゙゙゙゙!!!llll/ ココ .゙゙!!liii,,,、 .,,, iiiil!!!゙゙゙゙’ .゙゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!lllll,,,,,、   
      .,,iiiiiliil!!゜゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゜          llll,,,,,、     .゙゙゙!!llii,,lll!゙″           ゙゙゙゙゙!!lli,   
      lll!゙`                     ゚゙゙llllll!          ゙゙!llll      揚州       ゙!lli   
     .lll″       益州       ,iiii,,,,,iill!゙°  荊州    ゙lll,、             ,,,,,,illl,,__  
     .lll,                    ,illl゙”””`             ゙!lliii,            '!!゙゙゙゙゙゙!!llll 
     .゙゙°                ``                  ゙゙゙′              '゙゙゙゙
22 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:42:28.81 ID:MGrnU3oo

           ,, -──- 、._  
         -"´         \  オギャーだお
        /              ヽ
         /             ヽ   
       |      _ノ    ヽ、_  .|   
        l     o゚⌒   ⌒゚o  l   
       ` 、      (__人__)   /
         `ー 、_.   ` ⌒´   /
            /`''ー─‐┬''´
            /  丶. i  |
           ./ 丶、_)|_ノ|_
           .|  ̄ヽ._  ´  ヽ  
           ヽ、 _/´`ヽ   /


後の光武帝 姓は劉、名は秀、字はやる夫 、生まれる。

建平元年(紀元前六年)、十二月のことだった。
イエス・キリストと同世代ということになる。
23 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:43:43.51 ID:MGrnU3oo

春陵郷は皇帝の一族である「春陵侯」の領地だった。
やる夫は、この春陵侯の分家筋にあたる。

9歳のときに父親を亡くしたが、あたたかい家族に恵まれ、すくすくと育った。


  

       γ⌒) ))
       /⊃ノ ___
    〃/ /⌒  ⌒\
    / /( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒) 今回のやる夫はセレブの家系だお!
    |  |:::⌒(__人__)⌒ 〃/  ノ
    |     |r┬-|   / /
  ((  \ ヽ_ `ー-´  / / ))



        γ⌒) ))
        / ⊃__
     〃/ / ⌒  ⌒\
    γ⌒)( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒)
   / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
  (  <|  |   |r┬(    / / ))  二百年後の自称セレブなだけのムシロ売りとは格が違うんだお!
  ( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
                 / /     人生勝ち組!就職・結婚・思うがままだお!

24 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:44:21.93 ID:MGrnU3oo


ところが西暦8年、皇帝の一族にとって、大事件が起こる。

/    , -     -、ヽ } i   `ヽ.
 ノ  /  /   ,ヘ ソノ,  `~ァ
-‐ '´ / _,.ィイl /ミ{ハj、ヽ._ ≦i}
 -‐''´/ ノリル' 三,ヘニゝ <リ
∠-‐'_,.ニ-' _,ノ7ノハフtセフ「 |lり'   やる夫ッ!
- r‐vフ=Fせアヽミ /ニ~`)}.|/   大変だ!
|.!.|.fヘj j∩(~ 彡 ゙_{、ヾ(( ゙|l    大変だァ
|.l lゞ=、'´ )}   _`ニ゙-、 ij l.|    ──ッ!!
!. rニ」:ヽ ((  〈-‐',ニ{  ハ二ニヽ
.ソ  \\.リ   {' ̄-‐ } ,イlj`ー=ニ \
{`ー-、 \` ‐、 }   jレ': |ハー--、\
ヘ\\`ー、 `ー、` ' ー'  : | ハ.|:::::::::::ヽ
:::::ヽ.ニ`ー- ゝ、 `'''ー‐¬/リー 、\:::
::::::::::::::::`:::ー-- ゝー----ヘニヘ::\ヽ.\

  劉伯升(やる夫の兄)




       ____
     /⌒  ⌒\ 兄上どうしたお?
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  平野綾ちゃんのハメ撮り動画でも見つかったのかお?
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ
25 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:45:10.93 ID:MGrnU3oo

/    , -     -、ヽ } i   `ヽ.
 ノ  /  /   ,ヘ ソノ,  `~ァ
-‐ '´ / _,.ィイl /ミ{ハj、ヽ._ ≦i}
 -‐''´/ ノリル' 三,ヘニゝ <リ
∠-‐'_,.ニ-' _,ノ7ノハフtセフ「 |lり'   皇帝陛下が!帝位をお譲りになったッ!
- r‐vフ=Fせアヽミ /ニ~`)}.|/   漢王朝は!
|.!.|.fヘj j∩(~ 彡 ゙_{、ヾ(( ゙|l    滅亡したんだッ!
|.l lゞ=、'´ )}   _`ニ゙-、 ij l.|    
!. rニ」:ヽ ((  〈-‐',ニ{  ハ二ニヽ
.ソ  \\.リ   {' ̄-‐ } ,イlj`ー=ニ \
{`ー-、 \` ‐、 }   jレ': |ハー--、\
ヘ\\`ー、 `ー、` ' ー'  : | ハ.|:::::::::::ヽ
:::::ヽ.ニ`ー- ゝ、 `'''ー‐¬/リー 、\:::
::::::::::::::::`:::ー-- ゝー----ヘニヘ::\ヽ.\

 


        ___
       /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
      /(  ̄)  (_)\         ┃   ━━━━━━━━
    /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
   |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
   \   。≧       三 ==-     
      ゙ヽ, ,__    ,. -ー"ヽヽ
             
26 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:46:00.97 ID:MGrnU3oo

          「;: 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: _;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )} 漢王朝の命運は潰えたッ!
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /  これからは麻呂の王朝「新」の時代でおじゃるッ!
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /

27 :以 下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]: 2008/11/09(日) 13:46:20.86 ID:LCanF3Mo
突然だな、おい
29 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:47:36.65 ID:MGrnU3oo

     この男の名は王莽(おうもう)。

     元々は皇帝の外戚(奥さんの親戚)として頭角をあらわした。

     長い時間をかけて権力を強化し、
     ついに漢王朝最後の皇帝、劉嬰に譲位させて、
      自らの王朝、「新」を立ち上げたのだった。


   帝位についた王莽は、元・皇帝の一族に対して締め付けをはじめた。

   やる夫もその一員である春陵侯一族への風当たりは特に強かった。
   
   王莽の即位を阻止しようと戦いを挑み、敗死した者の中に、婚姻関係を
   結んだ相手や遠い親戚がいたからだ。
   
   
   当時の春陵侯だった劉敞(りゅうしょう)は爵位を剥奪され、領地も取り上げられた。
30 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:48:21.52 ID:MGrnU3oo

<補足>                



    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ ここで漢代の爵位について説明をしておくッ!
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',  
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i  
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::: i::::;i 漢には二十等爵制という一種の恩賞制度が敷かれていた。 
 .  !:::::l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノil  
 .  l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ スィi::! 戦争で手柄を立てた者、公務員になった者、何もしなくても
    l::::l:l:::::l:::::::::::ヒォ::ァ‐ミヽノ ,ィtチ_ノl::l   皇帝の即位など祝い事のときに生きていた者には
   l::::l::i:::::l:::::::::::lヽー'´/  l`¨  i::l ご褒美として 爵位が与えられた。
    `ヽ\:::l::::::::::::',      ,. 、!   /::リ
    |.\::::';:::、:::::ハ      ソ /::/l
   /.i. h丶、:::ヽ::::',     ヽイ ,':::/ これが二十段階あり、イベントの度に位が上がっていくわけだ。
 /  ', ヽh ` <:::::゙、 ‐ "¨ ノ/-V
   / \ \ト.、 `マ^、 `¨´./ヽ
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l
  \ \ \     ', .//  l l

31 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:49:13.33 ID:MGrnU3oo

         ,.  -─‐/::::/、__
      , ' >''"¨ブフ::::::i _三>.、
     /./::::::;: '",ィ´:::/       lヽ         「春陵侯」の「侯」というのは、この二十等爵制で最上級の位である「列侯」のこと。
   / /:::::://:::::/   ___..ノ‐--、
  / /:::://:::/  >!¨:::::::::li:::::::::::::::::\       この爵位は、建国の功臣や皇帝の一族だけに与えられるものだった。
  ,' // /:::/ >'"´  i:::::::::::l.l::::::ヽ::::::::::::ヽ
  i /   '¨´イ´..,,_    ,'::::::::;' /ハ:::::::';:::::::::i::::',   列侯になると「候国」という領地を与えられ、そこで収穫される農作物の、三十分の一を
 .l    ./! 、_、..___¨ヽノ::::::/;'//- ';::::::i::::::::i::::::i   自分のものにできたんだ。
  l  /l::::l . ヽ,ィフハ.>'::::::::;:':://_ニ._ \;'::::::;'::::::ハ
 〈i´/::::l::::l.    ̄/::::/  <,iノェ},フ,':ヽ:;':::::/::::',  
  lレ::::::::l::::!   /;//   lヽ. `¨´ /:::/丶ハ:::::::i  
 /¨ヽ:::::i::::i.      ヽ  j/'"   //:::/::/ リ:::ノ
 l 'ヽ V::ト、::ヽ、  ,. _`ー -、  / //;:イ_ /;/
. i |ノハiV!ヽ` ¨  ‐く `¨ヽ i    / /'´  !
  ', ヽ-、ヾ. ',   ,.、 `¨ ̄ `     /.//! l
  \__入  '.,     ̄` ー'       / ノ/ /
    ';:::::l\           ,.イ..,,__/
    ';::::l  \         ,.イ /:l
..    ';:::i   `>.‐ - ''" / /::::l
     V\   ヽ    /./::::::::\
    /ヽ::::丶、 l    /:::::::::::::::/ \
32 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:50:15.60 ID:MGrnU3oo


 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ だから列侯の爵位を取り上げられると、領地からの収入がなくなってしまう。
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
 ik:l::::i:.|    | .l:::l
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '
  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ




     ((            とは言っても、爵位を失った途端、落ちぶれてしまうわけじゃない。
  '´ /ニ゙ヽ   
  li 从ハ)ソ          大抵の領土には、周囲に荒地や森林があり、そこを開発して田畑にすることで、
 ゝ*,,・∀・)          どの列侯も「与えられた領土以外の所有地」を持ってたからね。
  ノ  つ━━━━━━   これが、いわゆる「荘園」
 /_l 弋ゝ             
(( (/ J             とくに紀元ゼロ年当時の南陽郡は、土地の開墾が盛んなフロンティア(開発の最前線・異民族との境目)だった。
                 春陵侯は元々の領地と同じくらいの面積を開墾し、そこからの収入があったので、
                 爵位ナシでも生活には困らなかったんだ。
          
33 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:50:57.85 ID:MGrnU3oo

      メ ,, -──- 、._\ 
    メ/ u    ゚ 。 \\    勉強するしかないお……!
  / /    ノ  ヽ、   \\
   ! |  o゚((●)) ((●))゚o  |
  \\    (__人__)   /く<
   ノ メ/   ` ⌒´   ヽヽヾ
   _/((┃))_____i |_ ガリガリガリガリッ
  / /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ   \
/  /_________ヽ  \




二十歳になったやる夫は、都、長安に移り、儒教の経典の一つである『尚書』を学んだ。

やる夫は官職に就くことを希望していたが、その機会は得られなかった。

春陵侯の一族はまだ王莽から睨まれていて、それが就職口を狭くしていたものと思われる。
34 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:52:02.97 ID:MGrnU3oo


       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   やる夫の希望職は執金吾(宮殿の警備役)だお!
  |     |r┬-|     |   制服がかっこいいから女の子にモテモテだお!
  \      `ー'´     /



      ____
     /⌒  ⌒\
   /( >)  (<)\     それで南陽 一の美少女、陰麗華ちゃんをお嫁さんにして、
  /::::::⌒(__人__)⌒::::\    セクロスしまくりの人生を送るんだお!
  |    /| | | | |     |    
  \  (、`ー―'´,   /


 
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  でも新王朝はやるおを雇ってくれないお…
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

35 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:52:29.39 ID:MGrnU3oo

二十五歳のとき、就職をあきらめたやる夫は故郷へ戻ったのだが・・・





       ____
     /ノ   ヽ、_\       久しぶりに長安から帰ってきたと思ったら…
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   財産がめちゃくちゃ減ってるお!どういうこと?
  \    |ェェェェ|     /

36 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:53:03.84 ID:MGrnU3oo



        /  ,/ / /   _,..-''
       / / ///  〃 ,r'',.-'" //     /
  ,.ィ <´  〈,/〃/-//-'"/ / ,/__,,..-/      やる夫ッ!
  } } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′//-''"二´‐'''~___ノ
  ,) Y ノ // ,r''´‐''"  -='"―-、彡"r'" ̄´
 ,イ  リ ノ り ,=、、-ニ_~― ~''-=二 ∠"´       この弟がアーーッ!
 ヾ,ヽ 、, , ノノ {.トヾー-~ニ_-二 ― 二ニ==-‐''"
  ゝ  ミィイィ彡`ユ.|`\ヽ丶、‐ __ヽ'''三二,,,_
 〈 `ヾべ_{::::   'ゥ)  `8-、 ヽ‐ 、ヽ`''-_=-
  ゝ_ノ⌒ヘ~"   _”\    ヽ!\ヽ、'''ー-"ニ.._
 〈 (._   |∠ィ ,.ノ  /  __ハ_j!      \
  `‐''^   ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,、く       \
       r;>-=<´ 〈 ノ_,.            ヽ \
      (l》L -―''''"~´            ヽ  ` 、
      /                `、   `、  lヽ
    /                    ヽ.   l  ||
    !                   `、   !  !|
    `、             、     |   } V,/
      ヽ             |    /  / 〃
        \           ヘ_,. -''"   / ,.イ′
        \             ヽ     l / /
         l           |      |′,'





       ____
     /ノ   ヽ、_\       あ、兄上!
   /( ○)}liil{(○)\    (しばらく会わないうちにえらい怖くなってるお!あと言ってる意味がわかんねえ)
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /


37 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:54:44.80 ID:MGrnU3oo


                  _,.. ----=ニ_''''ー-、_,.._-    財産なら…
               ,.-'´'""'''''‐-、::::::::;:-'''´ /_,.-7    
              /      ,. ,.-'-' // '´ -'´   使ってやったッ!
          __-‐ニ7゙     ,.-'゙l/ //////     
       ,.-'´   /      | ヘ/ /  __  _,.-ァ/!   
    _,._-ニ--‐: : : ゙ : : :i: :  / /  / r‐'´/////    ウィダーインゼリーの残りカスを雑巾絞りするよーにッ!
  ‐'´'´         ノ   | / |//ノ ノ/ _,-フ /フ/   徹底的になァーーーッ!
'´/            /_,.-'i'ノ i:| /  ,.、/7"´//レ‐フ以 
く          : : :::|::::::::://||:|ノ / ノ ´-‐フ'´/_/// フハハハハハハーーー!
 l          : ::_,イ::::::/ l,(l,リ ノ/    __ フ,.-'7 / 
|        _,.-''´ _|:::/  >!//>___,.-ニ- /''/,゙i   
|ヾ:.  _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , //,-ヾ=t;テテ'''´ テr‐'゙/ ゙''''  
   )'´         ゙|∧と_゙/   ̄ /テ'゙::::::::|
  ノノ          .| ヾミー-    //:::::::::::::::|     





       ____
     /ノ   ヽ、_\       フハハハハハハーーじゃねえええ!
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /


38 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:55:33.74 ID:MGrnU3oo


    /  ,/ / /   _,..-''
  ,.ィ <´  〈,/〃/-//-'"/ / ,/_
  } } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′//-  ____ノ   南陽中のゴロツキやヤク●、ありとあらゆるDQNと親交を結ぶために
  ,) Y ノ // ,r'' ―、''"二´‐'/
 ,イ   ノ り ,=、-ニ_   ====-‐''"   金をばらまいたのだッ!
 ,) Y  ィイィノ || ,r'ヽ´‐'==-‐''ニ__
〈 `ヾべ| :::   ゥ) `8、ヽ‐ ヽニ_-ニ__
〈 Z⌒\{::::  _"\ \ヽヽ''-._ニ.._      もはや、我が家にまともな家産はないッ!
 `‐''^ └-ィ..ノ  /  ||  \
     ,. --ヾ__/ ☆    \
     >----<,,,,)        \
    (||>/ ̄         ヽ |ヽ    
     (           ヽ   | ||
      \      |ノ  ノイ /
        |      ヽ   |ノ /|



       ____
     /ノ   ヽ、_\       かっこよさげに言ってるけど、最低のクズ野郎だお!
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   兄上が使ったんだから、兄上が稼いで立て直せお!
  \    |ェェェェ|     /

39 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:56:01.87 ID:MGrnU3oo

                  _,.. ----=ニ_''''ー-、_,.._-    
               ,.-'´'""'''''‐-、::::::::;:-'''´ /_,.-7   
              /      ,. ,.-'-' // '´ -'´   
          __-‐ニ7゙     ,.-'゙l/ //////      この劉伯升が
       ,.-'´   /      | ヘ/ /  __  _,.-ァ/!   
    _,._-ニ--‐: : : ゙ : : :i: :  / /  / r‐'´/////    生活や家族のために
  ‐'´'´         ノ   | / |//ノ ノ/ _,-フ /フ/  
'´/            /_,.-'i'ノ i:| /  ,.、/7"´//レ‐フ以  働くとでも思っていたのかァーッ!
く          : : :::|::::::::://||:|ノ / ノ ´-‐フ'´/_/// 
 l          : ::_,イ::::::/ l,(l,リ ノ/    __ フ,.-'7 / 
|        _,.-''´ _|:::/  >!//>___,.-ニ- /''/,゙i   
|ヾ:.  _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , //,-ヾ=t;テテ'''´ テr‐'゙/ ゙''''  
   )'´         ゙|∧と_゙/   ̄ /テ'゙::::::::|
  ノノ          .| ヾミー-    //:::::::::::::::|     






       ____
     /ノ   ヽ、_\       だめだ こいつ……
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /
40 :以 下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]: 2008/11/09(日) 13:56:44.09 ID:LCanF3Mo
DIO……駄目な子……
41 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:57:17.02 ID:MGrnU3oo

       ____  
     /      \       実家に帰ったら兄上がニートになってたお。
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \    やる夫も就職のあてがないお。こうなったら……
  |     (__人__)    |    
  \     ` ⌒´     /



       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   やる夫もニートになるお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
42 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:57:52.58 ID:MGrnU3oo


      / ̄ ̄\   
    /ノ( _ノ  \
    | ⌒(( ●)(●)    働けよ!
    .|     (__人__) /⌒l
     |     ` ⌒´ノ |`'''|
    / ⌒ヽ     }  |  |              
   /  へ  \   }__/ /             / ̄ ̄\
 / / |      ノ   ノ           / ●)) ((●\’, ・ タテジュンイチ!!
( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’
       |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
       .|                  ______ ノ    (
       ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
         \       , '´        し/..     | J
          \     (           /      |
            \    \         し-  '^`-J

43 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:58:44.34 ID:MGrnU3oo


        / ̄ ̄ ̄\_
       /:::/:::::::::::\( ;:;:;)  いきなり何をするんだお・・・あんた誰
      /( ;:;:;:;:;ノ:::::::<-> \ 
    (;:;:;:;;;:;  (__人__)   .:::::)
    ./ ||    ` ⌒|||    ,/



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     お前のイトコの來歙(らいきゅう)だよ……
. |     (__人__)     忘れるか常識的に考えて…
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


  來歙、字は君叔。やる夫の父親の姉の息子にあたる。
  やる夫とは子供のころから仲がよかった。
  來歙の生年は不明だが、ここではやる夫より数歳年上という設定とする。
44 :1[saga]:2008/11/09(日) 13:59:23.91 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \       お前な、何も宮仕えだけが仕事じゃないだろ常識的に考えて……
 |    ( ●)(●)      お前は皇帝の一族だが、同時に南陽に勢力を持ってる豪族の一員でもあるんだ。
. |     (__人__)      本家にでも資金をもらって、荘園でも経営したらいいだろJK……
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \





      ______.      ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)  │   ・
. | (●)   ⌒) /
. |   (__ノ ̄ /         荘園の経営?
  \_    <´
    /´     `\
     |       |
     |       |
45 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:00:37.06 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     農地に出来そうな土地を開墾したり、
. |     (__人__)     働き手を集めたり……
  |     ` ⌒´ノ     農業だよ。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  そんなの嫌だお……
  |     (__人__)    |  田舎で農業なんてダサイお。
  \     ` ⌒´     /  女の子にもてないお。
46 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:01:17.57 ID:MGrnU3oo

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     お前何も知らないのな……、
. |     (__人__)     お前の大好きな陰麗華の家だって、荘園に力を入れてるんだぜ。
  |     ` ⌒´ノ     陰氏はこの五十年ほどで700頃(約30平方キロメートル)を開墾してる。南陽でも最大級の荘園主だ……
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   ということは、開墾を頑張ったらポイント高いってことかお?
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
47 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:02:01.11 ID:MGrnU3oo


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \     キャーやる夫さんたら素敵!
   |    ( ー)(ー)   わたしをお嫁にもらってー!
.   |     (__人__)   ……ってなるだろjk  
    |     ` ⌒´ノ 
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /   /   \
  /   /      \
. /    /     |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ



         ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒) \   荘園やるお!
    /   ///(__人__)/// \  
     |   u.   `Y⌒y'´    |  
      \       ゙ー ′  ,/
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |




   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)     (単純な奴……)
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }   だったら、荘園に詳しい一族のやつにコツを教えてもらえ。
.  ヽ        }   
   ヽ     ノ        
48 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:02:29.19 ID:MGrnU3oo



     |┃三ガラッ            .┃|
     |┃  ____          ┃|
     |┃/⌒  ⌒\         ┃|
     |┃(●)  (●) \      ┃|
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\   えへへっ
     |┃  |r┬-|     |⌒)  遊びに来たお!
     |┃   `ー'ォ     //   ..┃|
     (⌒ヽ・    ・ ̄ /   ... ┃|
     |┃ノ       /        ┃|
     |┃   つ   <       ┃|
     |┃  (::)(::)   ヽ        .┃|
     |┃/     >  )      .┃|
     |┃     (__)         ┃|





     |┃                  ┃|
     |┃  ____         ┃|
     |┃/⌒  ⌒\        ┃|
     |┃ (―)  (―)\.        ┃|
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\.    .┃|
     |┃           |     ┃|
     |┃          /      ┃|
     |┃ヽ・    ・ ̄ /       ┃|
     |┃ \    ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,|
     |┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
     |┃  (::)(::)  ヽ    ・゜゜・∴~゜
     |┃/    >  )    ゜゜・∴:,゜・~
     |┃     (__)    :,゜・~:,゜・゜゜・~
51 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:03:28.21 ID:MGrnU3oo


         |┃┃|
         |┃┃|
      二三 ┃┃|
         |┃┃三=-
         |┃┃|
      二三 ┃┃|
         |┃┃|
         |┃┃三二
        三 ┃┃|
         |┃つ| ガンッ
         |┃┃|
         |┃┃|
         |┃┃|





         ____
       : /ノ  ヽ、_\ :
      : ( ○ )}liil( ○ )ヽ :
    : /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ :
   : |  ,. =ニ二ニ二ニ=、  | :
   : | 〃、;、_,i、__,!__,!__!、ノヽ  | :
   : | 〃`^' _  ._ `^}|  | :
   : |(( γ"::::::`Y":::::ヽ  》 | :
   : | ヽi'、:::::::::::: ; :::::::::::「ン  | :
    : \  ゝ!^i^i~i777ン´ / :
52 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:04:37.92 ID:MGrnU3oo



                   i .:;r''´:::::_;;:::::::::.....    :::`ヽ、 _,,,,,,,,,, _
                  /l:;r'‐''¨;r'´ ..::::::  :::::...    .::;r'ヾ''' ̄ ̄`ヽ、
                 i:..::/  /     ..:  ..:::::::::..  :. `ヾ`、     ヽ
                 ,rl;/::... /    ..::::     i    i :. ::. :::`、     `、 相変わらずですねやる夫。
                  /:.::!、`ーi   ..:/:    ..::i  i l! ::. ::.、 :、ヽ     ,!
                 `、:l:. ` l   ::/:   .: ..::/  .:::!.:/l ::i :. ::i :i::..i
                /::::!ヽ:..l   ::!: ..:: .:::/  .:::/.:/ ! :::l ::.:::l:. :l::::!     今度それをやったら宮刑です。
                 ヽ:::!ヽ`l  : .::!: .::...:::;:イ.: ..::;:イ.:/  l :::! : :::!:.::ll::! 
                  /`l:::ヽl  : ::l:.::::://:..:://::/  l .::::!!::::::!l::::!l;!
                 ヽ:::`/¨! : ::.:_l∠__/-/_,//   l.:::/ !:::;イ !/
                 >-!'´! : :::::ト、 /。::::7ヽ¨''‐  _,,レ'--l:/:::! l!  
                /;,/:.`、l : :::::l  `ー‐′     '¨7:::7>::: l
               /,;,/:,:/:.:.! : ::i::!          `'--'’/:::i l
               /,;/:.,;/;.:.:.! :i :::l::!        ヽ    /:::: l l   
              ヽ、:.;,/;,;.:.:l !.:l ::::!l     ⊂=‐ ´ _,,.-i'::   ! l
                `l;,;.:.:.:! l:::! :::l !` 、     _,,-'"   !i  l l
                l:.;,;.:.:! _!:!l ::N   ` ‐--'7:.:._,!   l l  !i !

                   劉嘉(りゅうか)
                    字は 孝孫。
              
               爵位を廃された春陵侯の甥にあたる。
             
               父親を早くに亡くし、 やる夫の父親の元で育てられたため、
               やる夫とは兄弟同然に親しかった。
               來歙とは、妹を娶っているため義理の弟になる。
53 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:05:15.43 ID:MGrnU3oo

       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    なんてことするんだお!
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   やる夫のハトロン砲が危うくスクラップだったお!
  \    |ェェェェ|     /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)     (人の家で放尿する方が悪いだろJK……)
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }   
.  ヽ        }   
   ヽ     ノ        
54 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:06:14.22 ID:MGrnU3oo


           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ    で、今日は何の用ですか?
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉  SMスナイパーのバックナンバーなら全部貸してあげましたし、
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く   超能力学園ZのDVDなら三回も観たでしょう?
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'


  

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)     (……お前ら)
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }   
.  ヽ        }   
   ヽ     ノ        
55 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:07:32.67 ID:MGrnU3oo

        ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒) \   農業を教わりたいんだお!
    /   ///(__人__)/// \  
     |   u.   `Y⌒y'´    |  
      \       ゙ー ′  ,/   荘園の経営って、儲かるのかお?
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |


57 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:08:59.92 ID:MGrnU3oo


    /´ ̄ ̄ `ヽ
   レ'´ ̄ ̄`ヽ、 `   ´  ̄ `  .
      ,   ´ ̄        `ヽ  ヽ        
   /  .        ,l   i    ヽ   ヽ
.  ,イイ/      / |   l     ト、.   ',
 /  //  // / /   !   ト、.   l ヽ   ト、
    l/  //ナレ'- 、  X´ i ̄\  l  ヽ i 〉
    i  /ili 「:::::ヽ     f::V::::ヾNヽ !\  V X      私の収入は秘密ですが、
    レ'  ill |:::::::ノ    i::::::::::::::} ヽ.ハ /\jノ 〉    
      lリ.  ̄     `ー‐‐'   i ト. メ、.イ      本家はそこそこ儲かっていますねえ。
     〈              | |ノイjー''       
     | i` ァ.  ~( 。'    __,.イレ'⌒\       
   /⌒ヽV  ` ̄ ̄ ̄ }/⌒Vi   ハ.  \      年収五億円くらいらしいです。
    乂_.ノ      r‐‐ァ7ー‐‐ ヘ  /  \/
   /⌒ヽ       {///⌒ヽ  V
    乂_.ノ    _ . - ´     i   i
     |   r '          ノ  l
    (⌒「⊥__ _.. -  ´ ̄    .| ___
     ´    /〈__ __        |´::::く
        //´:::::::::::`ー~<./´ ̄ /
        j/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V.ーく
      //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i\:::::\
       ! 乂::_::::::::::::::::_::____::__:::ノ\ \r'´
      ゝ.__ __________,、 _)
58 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:09:25.25 ID:MGrnU3oo

       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( 金)}liil{(金)\   
  /    (__人__)   \    ゴーオク!
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /




   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     (目がキモイだろ……)
. |     (__人__)     
  |     ` ⌒´ノ     
.  |         }      
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


59 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:10:46.74 ID:MGrnU3oo


           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ まあ、それなりに大変なこともありますが……
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   本家のケースで良いなら、
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く    いくらでも話してあげますよ?
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'
60 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:11:19.76 ID:MGrnU3oo

.       ____
      / \  /\  キリッ
.    / (ー)  (ー)\
   /   ⌒(__人__)⌒ \ うむ、感謝する
   |      |r┬-|    |  
    \__ `ー'´__/ わかりやすく教えてくれたまえ。
   /    ヾ、 //  \. ヽフ
   ヽ_⌒)ハ //   | レつ||)
  i⌒l ミ゚Д゚,,彡⌒)  ヽ_ノ  ̄
  |  | ヽ__"" ヽ_ノ|  |
  ヽ  ̄ ̄ ̄/ ヽ ヽ_ノ
    ̄ ̄ ̄ /  /ヽ__)
       (__ノ


   / ̄ ̄\
 /ノ( _ノ  \    態度がでかいだろ!
 |,'⌒ (( ●)(●)    
 |     (__人__)                       
 |     ` ⌒´ノ ,rっっ                    ,    ウノコーイチロー!
/"⌒ヽ   ソ,ノ .i゙)' 'ィ´                `    ,. ____        
      ゙ヾ ,,/ { ) 丿             ,  ゜;,/⌒    ⌒u:::\ 。
 ィ≒    `\ /'ニ7´     スパァァ────/(◯.;); :::::、;(;.◯));:'::::ヽ‐─────‐‐ ン
/^ヾ      \ ./              ゚ ;i`、 ⌒:(__人__) ⌒:::::;;,´:::|   .
   }      __\___ ___   ____´_;;{   ;` j|r┬-|:;〉::,,゚, 。;;:;;|
   )ンィ⌒ ̄" ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ニ≡┴‐ー-,==ー--ァ人て゜ ゚;:,::|: ゜ .
   ノ/             ≡''        ;;;;(( 三iiii_iiiiiii)))))て,,;;/  。  ;
   ヾ         _____=≒=ー────;‐‐ ̄/i'只 ̄/ ̄|Y‐-<` `
    \、   ー ィ⌒ ̄            //   > |≡| / <〃  ヽ

61 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:11:53.88 ID:MGrnU3oo

 

           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ ……ここから少しの間、荘園の収入について解説します。
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   「やる夫で学ぶ荘園経営」みたいですが、
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉   
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く   しばらくお付き合いのほどを……
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   数字が色々出てくるが、あくまで参考程度で読み飛ばしてもらって構わない。
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    
 `ー-、」    '  i_ノ    
    | `ー  ̄ , '     推測が結構多いからな。
  ,,rへ、_ ` 〔´       
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_    
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\  
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

62 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:12:45.53 ID:MGrnU3oo


         r ェv-‐'‐ _
       r ,ァ´       ̄ '‐-.,__
      x/ ,   ,  ,  i  l  , ヽ ̄ ヽ,               わたしたちの住む、南陽郡はいわゆる「フロンティア」
      /j ミi  /  / ,'! ハ  :i  ヽ  〉
      〉iミ:i  i,'  〃 // / |  :| i ,ヽ.              農地開発の最前線に位置する土地柄です。
     i ト、|  ト メ レ'/ /  |  /!|  i i           .i
     Y', r┐ |レrーゝ レ'   レハ i  ハl           i   こういうところには、職にあぶれた人たちが大勢集まって来ます。
      >i !6| | ゝ⊥ノ    r'y‐レ! / !           i!  
.     / 'ヽj  !       ヽ'ソ /レ'            i!    彼らを開墾に従事させたり、
    /  ,' ヽi, |     ′  /  i|            ,|!
    〈  ,'  |'i | 、 ⊂つ  /|   j!           ,|!   出来上がった田畑を管理してもらうのが、荘園主の仕事です。
    ヽ~‐'へヽj `ーr‐ ''´   ! /!           i|   
    , -‐〈    `''> < ヽ、_  | /             i|
   / ..  ヽ、 _∧_/<i、/ `''‐ 、           i;|
  i   ',   /   ̄ 〉 | `L__ ヘ          √レ⌒!
.  |    ,.  /   i^!ノ  ! ’ Y ^'∧        ノ 〈/__ )
.  |    ;: /   ノ `     ' |  / 'i       イ  〈/ __)
.  l    ,/    i,       / / 〉i',      」  (,∠ イ!
  i   :/    /ゝ    :/ / |! i    /へ、  ,,. ‐'´
   !  /   ,r'く   `ー‐7´  /  i  L,  / ヽ.  ̄ 〉
   | :/   /  `~.,_,.ノ!  /   i /,レ'´      フ´
   i :/___ /       / /ー ‐ ‐| ‐''" '´     /
   |',         / /:.:.:.:.:.:.:.:.i        /
   ヽ,        /‐-<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i      ,.´
    ヽ,     ,. ;/:.:.:.:.:.:.゙' ,:.:..:.:.:.:ノ、   ,/
     \_,.-‐'´  `' 'ー~―'' ´ヽi!`ー '´
      / ,: '            |
      /, '              |
      /,'  丶、            i
     /,                  |


63 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:13:35.42 ID:MGrnU3oo

        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i; ';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i; ';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
'"""'''""""'''""""'''"", -'", -'"""'''"""'"""'''""""'''"""""'"", -'", -'"""'''""""""'''""""""'''
,,  ,,  ,, ,,   , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,, , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,
,,  ,,  ,,  ,,, -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
,,  ,,  ,, , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
,,  ,, , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
  , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'" ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
, -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,   ,,
""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""
""' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" "  """
こうした事業を約半世紀繰り返し、
  
 現在では、本家名義で300頃(約14平方キロメートル)くらい所有しています。
64 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:14:00.11 ID:MGrnU3oo

 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!  大体、渋谷区と同じくらいの広さになる。  
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    
 `ー-、」    '  i_ノ    
    | `ー  ̄ , '     
  ,,rへ、_ ` 〔´       
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_    
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\  
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

65 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:14:38.38 ID:MGrnU3oo


    /´ ̄ ̄ `ヽ
   レ'´ ̄ ̄`ヽ、 `   ´  ̄ `  .
      ,   ´ ̄        `ヽ  ヽ        
   /  .        ,l   i    ヽ   ヽ
.  ,イイ/      / |   l     ト、.   ',
 /  //  // / /   !   ト、.   l ヽ   ト、
    l/  //ナレ'- 、  X´ i ̄\  l  ヽ i 〉
    i  /ili 「:::::ヽ     f::V::::ヾNヽ !\  V X      田畑をゼロから作り上げるわけですから、
    レ'  ill |:::::::ノ    i::::::::::::::} ヽ.ハ /\jノ 〉    
      lリ.  ̄     `ー‐‐'   i ト. メ、.イ      失敗する可能性が少ない、育てなれた作物を選択するのが
     〈              | |ノイjー''       
     | i` ァ.  ~( 。'    __,.イレ'⌒\       常識的です。
   /⌒ヽV  ` ̄ ̄ ̄ }/⌒Vi   ハ.  \      
    乂_.ノ      r‐‐ァ7ー‐‐ ヘ  /  \/      本家の場合、主にアワを扱っています。
   /⌒ヽ       {///⌒ヽ  V
    乂_.ノ    _ . - ´     i   i
     |   r '          ノ  l
    (⌒「⊥__ _.. -  ´ ̄    .| ___
     ´    /〈__ __        |´::::く
        //´:::::::::::`ー~<./´ ̄ /
        j/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V.ーく
      //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i\:::::\
       ! 乂::_::::::::::::::::_::____::__:::ノ\ \r'´
      ゝ.__ __________,、 _)

66 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:15:14.80 ID:MGrnU3oo

 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!  アワは当時の主食で、比較的育てやすい作物だった。
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    
 `ー-、」    '  i_ノ  流民を労働者として使うわけだから、熟練の技術は期待できない。  
    | `ー  ̄ , '     
  ,,rへ、_ ` 〔´     そういう意味でもうってつけの作物と言える。  
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_    
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\  
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ
67 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:15:57.06 ID:MGrnU3oo

                                         コク
  前漢から後漢にかけての農耕技術では、1頃の田畑で大体300斛(4500キログラム)の年間生産量になる。
 

  300頃の耕地すべてでアワを生産していたとすると、合計で90000斛。
  
  
    

  アワの相場は変動が激しく、 1斛 50銭~150銭までの揺れ幅があった。

  最低ラインの50銭で計算すると、90000×50で、売上の総計は450万銭。


現代の穀物相場と比較した研究により、漢代の一銭は現代の180円にあたったとされる。


  450万×180で、8億1千万が畑から得られる総収入になる。
68 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:16:31.94 ID:MGrnU3oo

   ゚    ., --、     
       し __ヽ-─ヘャュ、_     
       , -'ー `   \ヽ、ヘ    このうち、三分の一が小作人の取り分になります。
      〃イ / ハ l ', ヽ ヽッ,〈    
      |/ l ト、i_ヽ、ゝイ}  トミ!>   
      ヽl.ハ ○ ` ○| l l/ヽ、   8億1千万マイナス2億7千万で、残りは5億4千万。
    ず .   !lヘ."__。,__",ィ iノ_厂
    い . ,===ッr ' ヽ戒ゾlノ"
.   っ ゝmん -ノ "__k ヽ       国家に収める年貢の量が収穫の三十分の一と定められているため、
.      ((     _,}ニテ= 、_ノ
        r'´    ヾー" ト-、
        ゝ、_,....、____">''"      5億4千万マイナス2千7百万で、 5億1千万円が取り分となるわけです。



69 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:16:59.94 ID:MGrnU3oo

     ____
   /      \ ( ;;;;(    小作人に三分の一も持ってかれるのかお……
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´    
/      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     反対に言えば小作人は三分の一しかもらえないってことだろ
. |     (__人__)     常識的に考えて…
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


70 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:17:40.56 ID:MGrnU3oo

      ______.      ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)  │   ・
. | (●)   ⌒) /
. |   (__ノ ̄ /         それもそうだお。
  \_    <´         土地の開墾も耕作も小作人がするんじゃないのかお?
    /´     `\
     |       |
     |       |



     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \      だったら自分のために開墾して、自分の土地にしてしまえば、
  |    mj |ー'´      |     収穫も全部自分のものだお。
  \  〈__ノ       /            
                     なんでわざわざ、小作人なんかになるんだお?
    ノ  ノ


71 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:18:27.59 ID:MGrnU3oo


    /´ ̄ ̄ `ヽ
   レ'´ ̄ ̄`ヽ、 `   ´  ̄ `  .
      ,   ´ ̄        `ヽ  ヽ        
   /  .        ,l   i    ヽ   ヽ 農具などのレンタルができるからですよ。
.  ,イイ/      / |   l     ト、.   ',
 /  //  // / /   !   ト、.   l ヽ   ト、 
    l/  //ナレ'- 、  X´ i ̄\  l  ヽ i 〉    たとえば鉄製の鋤(すき)や鍬(くわ)は、
    i  /ili 「:::::ヽ     f::V::::ヾNヽ !\  V X      
    レ'  ill |:::::::ノ    i::::::::::::::} ヽ.ハ /\jノ 〉     身一つで南陽に流れてきて、農業で食いつなごうという
      lリ.  ̄     `ー‐‐'   i ト. メ、.イ      
     〈              | |ノイjー''       人たちには手の届きにくい品物です。
     | i` ァ.  ~( 。'    __,.イレ'⌒\       
   /⌒ヽV  ` ̄ ̄ ̄ }/⌒Vi   ハ.  \      
    乂_.ノ      r‐‐ァ7ー‐‐ ヘ  /  \/      木や竹製の農具では農作業の効率も悪くなるし、
   /⌒ヽ       {///⌒ヽ  V
    乂_.ノ    _ . - ´     i   i           体力も消耗してしまう……
     |   r '          ノ  l
    (⌒「⊥__ _.. -  ´ ̄    .| ___
     ´    /〈__ __        |´::::く        だから私たちから農具を借り受け、
        //´:::::::::::`ー~<./´ ̄ /
        j/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V.ーく        荘園で働くことを選ぶわけです……
      //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i\:::::\
       ! 乂::_::::::::::::::::_::____::__:::ノ\ \r'´
      ゝ.__ __________,、 _)


72 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:19:53.70 ID:MGrnU3oo

                        
    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ  中国史をほんの少しでも学んだことのある人なら、
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',  「鉄の専売 制」という言葉を目にしているはずだ。
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i  
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::: i::::;i  古代中国では、かなりの期間、鉄の生産・加工・販売を
 .  !:::::l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノil  国が管理す るという制度が敷かれていた。
 .  l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ スィi::!
    l::::l:l:::::l:::::::::::ヒォ::ァ‐ミヽノ ,ィtチ_ノl::l   国有の鉱山で鉄を採取し、国が認めた業者だけに
   l::::l::i:::::l:::::::::::lヽー'´/  l`¨  i::l   鉄製品を作らせ、店を開かせる。
    `ヽ\:::l::::::::::::',      ,. 、!   /::リ
    |.\::::';:::、:::::ハ      ソ /::/l   鉄製品の価格には国に収める税金が上乗せされていて、
   /.i. h丶、:::ヽ::::',     ヽイ ,':::/     商品が売れれば売れるほど国が潤うというわけだ。
 /  ', ヽh ` <:::::゙、 ‐ "¨ ノ/-V    
   / \ \ト.、 `マ^、 `¨´./ヽ      この制度のせいもあって、鉄製品は今の感覚より
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i       はるかに高価で、貧しい農民には購入が難しいものだった。
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l 
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l      
  \ \ \     ', .//  l l

73 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:20:56.54 ID:MGrnU3oo


   ゚    ., --、            もう一つ、家畜のレンタルもしています。
       し __ヽ-─ヘャュ、_   小作人は5、6人の家族単位で雇い、1頃(約四千平方メートル)の田畑を1家族で受け持ってもらいますが、
       , -'ー `   \ヽ、ヘ   家族の構成は、両親と2、3人の子供という形態がほとんどです。 
      〃イ / ハ l ', ヽ ヽッ,〈    
      |/ l ト、i_ヽ、ゝイ}  トミ!>   1頃の田畑を大体二人の労働人口で耕すわけですね。
      ヽl.ハ ○ ` ○| l l/ヽ、  これは家畜を使わなければ、とてもさばけない仕事量ですので。
    ず .   !lヘ."__。,__",ィ iノ_厂   
    い . ,===ッr ' ヽ戒ゾlノ"
.   っ ゝmん -ノ "__k ヽ      
.      ((     _,}ニテ= 、_ノ
        r'´    ヾー" ト-、
        ゝ、_,....、____">''"      



74 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:21:35.42 ID:MGrnU3oo


 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   ちなみに小作人の取り分が三分の一というのは、荘園主から家畜をレンタルした場合の
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    パーセンテージだ。
 `ー-、」    '  i_ノ    
    | `ー  ̄ , '     自前で牛や馬を用意できる一家なら、収穫の半分を自分たちのものにできた。
  ,,rへ、_ ` 〔´       
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_    
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\  
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ


         ____
       /      \
      /  ─    ─\   ……なるほど。ただ単に、小作人から年貢を取り立てているわけではないんだお。
    /    (●)  (●) \
    |       (__人__)    |
     \      ` ⌒´   /
75 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:22:02.56 ID:MGrnU3oo

       . -- ─ - 、
    /         |l
     !      __ リ── < ト._
       . --< /    ´ ̄`ヽト. _       
    ィ7´   /      ´ ̄`ヽ \〉
    /   / / /  ヽ.  \  ヽ  V〉
.   /  l l /    i   ヽ   i  ト.〉     ここまでは大体、どの地方の荘園でもあてはまる話です。
   |  /.l ´「`! ト、  !  i   l   |/j 〉
   レハ ll〃)ヘ.N \´! ̄l`ヽl   |/j 〉     ですが、この南陽で荘園を経営する以上、
     // |{::i| ヽ、 rテ〒く j   |/jく 、
.    /⊂⊃ー'    |{;:::;:::jハ  ハノ ヽ\   特に配慮しなければいけない事柄があります。
    i /.\      ゞ== '/  /) ノi.  i  i
    |' / \  _   ⊂⊃ /イ ./   |  |
    |l/-──'>r┬‐ ´// / ノ /l    乂ノ   なんだか判りますか?
  /´ ̄\>  ,. -く /.| 〉 // /- 、/ `f´ ̄
. 〈_〈 rァ ノー'´  トー'___〉レ'  〉/   !
   |H|    /`ー‐( 〈\_/ i    .|
  (_.ー'_.)  /     `ー'-< |    !
   |i l|  /  /    \  | \  |
   |i l|  〈.  /   、   \!  \j
   |i l|.  \i  l  ヽ __ノ 、
   |=1   _t____j__Vrァ水へ
   |i l|  /水> ノ    `ヽf´  ヽ
.    ヒj  (__ __ノ       t ____ノ
        ̄          ̄

76 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:22:29.68 ID:MGrnU3oo


      ______.      ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)  │   ・
. | (●)   ⌒) /
. |   (__ノ ̄ /         南陽で…気をつけること?
  \_    <´         
    /´     `\
     |       |
     |       |





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     つまり、この南陽郡の特色から導き出されることだ。
. |     (__人__)     少し考えればわかるだろ…
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
78 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:24:56.48 ID:MGrnU3oo


      ____
     /\  /\
   /( ●)  (●)\   南陽の特色!
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\  南陽は、開発の最前線、
  |     |r┬-|       | 各地から流民が集まってくるフロンティア!
  \     ` ー'´     /  





   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)     そうだ!
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }   だったら、何に気をつけるべきだ?
.  ヽ        }   
   ヽ     ノ        

79 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:27:09.95 ID:MGrnU3oo

        ___
       / ⌒  ⌒\     ソープにも地方出身の娘が多いから、
      / (⌒)  (⌒) \   
    /   ///(__人__)/// \  
     |   u.   `Y⌒y'´    |  風土病に気をつける!
      \       ゙ー ′  ,/   
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |




      / ̄ ̄\   
    /ノ( _ノ  \
    | ⌒(( ●)(●)    違うわァ!
    .|     (__人__) /⌒l
     |     ` ⌒´ノ |`'''|
    / ⌒ヽ     }  |  |              
   /  へ  \   }__/ /             / ̄ ̄\
 / / |      ノ   ノ           / ●)) ((●\’, ・ チグサタダオ!!
( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’
       |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
       .|                  ______ ノ    (
       ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
         \       , '´        し/..     | J
          \     (           /      |
            \    \         し-  '^`-J
80 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:28:21.96 ID:MGrnU3oo



           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ それにも気をつけるべきですが、
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   荘園とは無関係ですね。
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く    
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'

81 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:28:48.80 ID:MGrnU3oo


       . -- ─ - 、
    /         |l
     !      __ リ── < ト._
       . --< /    ´ ̄`ヽト. _       
    ィ7´   /      ´ ̄`ヽ \〉
    /   / / /  ヽ.  \  ヽ  V〉
.   /  l l /    i   ヽ   i  ト.〉     南陽にたどり着いて、まともに働けるという人たちは
   |  /.l ´「`! ト、  !  i   l   |/j 〉
   レハ ll〃)ヘ.N \´! ̄l`ヽl   |/j 〉     まだましな方なんです。
     // |{::i| ヽ、 rテ〒く j   |/jく 、
.    /⊂⊃ー'    |{;:::;:::jハ  ハノ ヽ\   よそから流れてきた人間の中には、犯罪を犯したり、税を納めずに
    i /.\      ゞ== '/  /) ノi.  i  i   逃げて来たお尋ね者も多いんです。
    |' / \  _   ⊂⊃ /イ ./   |  |
    |l/-──'>r┬‐ ´// / ノ /l    乂ノ   普通に荘園で働けない彼らが、どうやって暮らして行くかというと……
  /´ ̄\>  ,. -く /.| 〉 // /- 、/ `f´ ̄     
. 〈_〈 rァ ノー'´  トー'___〉レ'  〉/   !
   |H|    /`ー‐( 〈\_/ i    .|
  (_.ー'_.)  /     `ー'-< |    !
   |i l|  /  /    \  | \  |
   |i l|  〈.  /   、   \!  \j
   |i l|.  \i  l  ヽ __ノ 、
   |=1   _t____j__Vrァ水へ
   |i l|  /水> ノ    `ヽf´  ヽ
.    ヒj  (__ __ノ       t ____ノ

82 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:29:10.14 ID:MGrnU3oo


┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ  /|    ノ    ノ       。。

     /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、      
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ     
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ



     ____    盗賊!
   /      \  
  /  ─    ─\ 
/    (○)  (○) \    
|       (__人__)    |
/      |!!il|!|!l|  /    
      |ェェェェ|

83 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:29:41.49 ID:MGrnU3oo



                   i .:;r''´:::::_;;:::::::::.....    :::`ヽ、 _,,,,,,,,,, _
                  /l:;r'‐''¨;r'´ ..::::::  :::::...    .::;r'ヾ''' ̄ ̄`ヽ、
                 i:..::/  /     ..:  ..:::::::::..  :. `ヾ`、     ヽ
                 ,rl;/::... /    ..::::     i    i :. ::. :::`、     `、  彼らから荘園を守るために、
                  /:.::!、`ーi   ..:/:    ..::i  i l! ::. ::.、 :、ヽ     ,!
                 `、:l:. ` l   ::/:   .: ..::/  .:::!.:/l ::i :. ::i :i::..i
                /::::!ヽ:..l   ::!: ..:: .:::/  .:::/.:/ ! :::l ::.:::l:. :l::::!    一番効率の良い方法は小作人に自衛させることです。
                 ヽ:::!ヽ`l  : .::!: .::...:::;:イ.: ..::;:イ.:/  l :::! : :::!:.::ll::! 
                  /`l:::ヽl  : ::l:.::::://:..:://::/  l .::::!!::::::!l::::!l;!     
                 ヽ:::`/¨! : ::.:_l∠__/-/_,//   l.:::/ !:::;イ !/       武器の扱い方、戦い方を教える。
                 >-!'´! : :::::ト、 /。::::7ヽ¨''‐  _,,レ'--l:/:::! l!       こうした軍事教練も、荘園主の仕事なんですよ。
                /;,/:.`、l : :::::l  `ー‐′     '¨7:::7>::: l
               /,;,/:,:/:.:.! : ::i::!          `'--'’/:::i l
               /,;/:.,;/;.:.:.! :i :::l::!        ヽ    /:::: l l   
              ヽ、:.;,/;,;.:.:l !.:l ::::!l     ⊂=‐ ´ _,,.-i'::   ! l
                `l;,;.:.:.:! l:::! :::l !` 、     _,,-'"   !i  l l
                l:.;,;.:.:! _!:!l ::N   ` ‐--'7:.:._,!   l l  !i !



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   何代も雇っている小作人一家に対しては、賢そうな子供を選別し、 
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    特別な教育を施すということも行っていたらしい。
 `ー-、」    '  i_ノ    
    | `ー  ̄ , '     
  ,,rへ、_ ` 〔´       
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_    
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\  
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

84 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:30:08.32 ID:MGrnU3oo


           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ 以上で、説明は大体終わりです。
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く    
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'



      ____      勉強になったお。
     /\  /\     
   /( ●)  (●)\   開墾で土地を広げ、職のない流民に食い扶持を与え……
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\  農具や家畜を与え、兵士の教育まで施す……
  |     |r┬-|       | 「荘園」というシステムに組み込むわけだお。
  \     ` ー'´     /  奥が深いお!
85 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:30:35.23 ID:MGrnU3oo



           ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   やる夫がその気なら、
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く    本家にかけあって、
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ   諸費用を援助させますよ?
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'


86 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:31:06.23 ID:MGrnU3oo

         ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒) \   ありがとうだお!
    /   ///(__人__)/// \  
     |   u.   `Y⌒y'´    |  これでやる夫も荘園主になって、南陽でも一目置かれるくらいの規模になれば……
      \       ゙ー ′  ,/
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |



          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / // 陰麗華ちゃんとセクロスしほうだいだお wwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
87 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:31:44.94 ID:MGrnU3oo



        / ̄ ̄\.
      /      \.........:::::::::::.... .......
      |::::::: :      | .... .........::::::::::...r‐ ' _ノ.  儚い夢だろ常識的に考えて………
     . |:::::::::::::     | .... .........::::::::_ ) (_   
       |:::::::::::::      |.. ..... ......:::(⊂ニニ⊃)  
     .  |:::::::::::::::     }  ..... ......: ::::`二⊃ノ.  
     .  ヽ____    }  ..... ......: :::: ((  ̄    
        r'ニニヽ._\. ノ.. ..... ......: ::::::  ;;.     
      r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、.
    /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ    
 .   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ   
   | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ    
 .   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
    |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´
 .   |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :
    |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ゙/
88 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:32:09.47 ID:MGrnU3oo

 こうしてやる夫は、荘園主としての一歩を踏み出した。

 働き手の募集に始まり・・・・

             (ヽ三/) ))
         __  ( i)))
        /⌒  ⌒\ \      仕事欲しい人 この指とまーれ!
      /( ●)  (●)\ )     
    ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\     
    |    (⌒)|r┬-|     |
    ,┌、-、!.~〈`ー´/   _/
    | | | |  __ヽ、   /
    レレ'、ノ‐´   ̄〉  |
    `ー---‐一' ̄


 農地に使えそうな荒地の選別など……                


     ____
   / ノ  \\    よくわからないから適当に決めるお。
  / (●)  (●)\   
/ ∪  (__人__)  \  土地にサーモンの燻製をまいて、猫が最初にとった場所を開墾するお。
|      ` ⌒´  u  |  
\   し       /   

89 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:32:46.28 ID:MGrnU3oo



 とくに力を入れたのが、盗賊対策としての軍事訓練だった。
 やる夫は長い間ニートだったが、後々の活躍から判断する限り、武術の才能はあった。

         ___
       /     \
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \   いまからズームパンチの撃ち方を教えるお!
     |       (__人__)   |   
      \      ` ⌒ ´  ,/ 
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`:,
      |  ,___゙____________________________=',
     |            `l ̄   びよーん


90 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:33:12.84 ID:MGrnU3oo

         ___
       /     \
      /   \ , , /\     
    /    (●)  (●) \   体中の関節をカチコチに固めるお!
     |       (__人__)   |   
      \      ` ⌒ ´  ,/  そうすれば全体重が拳に乗って、砲丸みたいな威力が生まれるお!
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,   
      |  ,___゙___、rヾイソ 
     |            `l ̄
.      |          |


         ___
       /     \     今度は逆に、全身の関節をすべて動かすことで加速を生むお!
      /   \ , , /\    
    /    (●)  (●) \   拳の先端で、マッハに達するお!
     |       (__人__)   |   
      \      ` ⌒ ´  ,/ 
91 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:33:40.20 ID:MGrnU3oo

            ____
  +        ./ \  /\ キリッ
        / (●)  (●)\     これを両腕で同時に行う!
      /   ⌒ノ(、_, )ヽ⌒  \
      |      `-=ニ=-      |   右手で65キロ!左手でマッハ1・5! あわせて200万パワーだお!
      \      `ー'´     / +


94 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:38:24.10 ID:MGrnU3oo

                             熱心なのはいいが……
                   / ̄ ̄\   お前素手の戦いばっかり教えてどうするんだ常識的に考えて。
                  /   _ノ  \ 武器とかも使わせてやれよ。
                 (●)(● )  │  
          ┌ z=、._.__゙(__人__)    │───────────────、
      ___,-、|rk.| |  |\‐- |        │ _______________\
┬┬┬「!.}.}ノhコ }| |―|―― ヽ        } =」" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
 ̄ ̄ ̄Tフ-ハノト〈| |__⊥ --,‐ ヽ     ノ H}  `ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     }ニニ! ゙―゙‐'    ノ _,/::/ _/::::{. [j}    `ヽ
     ヘニニヘ、   _,、/  ┏━┬━━┓     "┬ 、   >、__
      }j、-} h-r'ハ:::ヽ ┏   ┃    ┓ ノ   >'":::;ィ‐::ヽ
       |::}::}.:.l.:l.:.ハ:::  ┃   ┃    ┃ ヽ人_ノ::/〃.:..:..:.|
       Lj::j.:.l.:l.:..:.}:::: ┃l::::l ╋`l ̄´::┃{:::::::/..: 〃.:.:..:..:.;}

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  だってお金がないお。
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /
95 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:39:54.89 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\     劉嘉に頼めばいいだろ。
 /   _ノ  \       
 |    ( ●)(●)   本家から援助を引き出してくれる約束だろ?
. |     (__人__)     
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



96 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:40:43.38 ID:MGrnU3oo

         ____
        /⌒  ⌒\
    (ヽ /( ●)  (●)\   /)   そうだったお!早速たかりに行くお!
   (((i ):::::: ⌒(__人__)⌒::::\ ( i)))      
  /∠ |     |r┬-|     |_ゝ\
  (___     `ー'´   ____ )



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \      ほどほどにしろよ 常識的に考えて……
 |    ( ー)(ー)      
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }   
.  ヽ        }   
   ヽ     ノ        

97 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:41:00.01 ID:MGrnU3oo


     |┃三ガラッ            .┃|
     |┃  ____          ┃|   武器おくれお!武器おくれお!
     |┃/⌒  ⌒\         ┃|
     |┃(●)  (●) \      ┃|
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\   
     |┃  |r┬-|     |⌒)  
     |┃   `ー'ォ     //   ..┃|
     (⌒ヽ・    ・ ̄ /   ... ┃|
     |┃ノ       /        ┃|
     |┃   つ   <       ┃|
     |┃  (::)(::)   ヽ        .┃|
     |┃/     >  )      .┃|
     |┃     (__)         ┃|

98 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:41:21.08 ID:MGrnU3oo

              __
           , '´ ̄ ̄ `丶、, -───‐- 、          やる夫?
            /    ,.  '"          `ヽ、
              / /           `ヽ  \_     あ ああ武器ですね?
               / /   / ∧     \  ヽ  \ト、
               / イ   イ / l  ト  l   l  |    l )  あげますから、あまり騒がないで…
             /イ  フト、/   l  l\ _ト_ |   !  彡|イ
              l/| l /ヽ l`   ヽ l '´ヽ! \ !   !  /| |
              | |トf-.-!    ヽ〒.-.-┬|   | /// ) 
                 ト、l !:::C       !::::::::C |   ト、ノ/く
           <    ! T `ー'       `ー‐'´|   |` }/_ノ
           /   | l 〃"       "〃 イ  / ノT
           フ   ト、 ト、     _   u ノ/ /<`ー'
           ⌒j   ヽトl`丶、_ (、 ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ
                     / T ̄ _ト、:/イヽ::::::::',
                     jイ´L '´  ヽ::| L:_:::」
                 , ' ´/ ィ´:}   /`丶、
                /   j/:::Τ:ヽ  /      ヽ

99 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:42:21.65 ID:MGrnU3oo


        γ⌒) ))
        / ⊃__
     〃/ / ⌒  ⌒\        武器武器武器武器武器武器!
    γ⌒)( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒)
   / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
  (  <|  |   |r┬(    / / ))  
  ( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
                 / /     

100 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:42:58.95 ID:MGrnU3oo

     |  |   |   |
     _||_||__||  ||      
    (__/   `ー――       大きな声を出さないで!
   (___/  r
    (_レノ)\   ___
    ●\__/__/●
  / \_\三/_/ \ 
  |  ⌒ (_人_)∴・  |  ぐぇあ
  \ :・∵ |r┬-|      /


                ____    / / /
         ,  ´ > ´     `ヾ `ヽ. /
        /  /          ヽ.メハ
      /  , '             Vノj      やる夫  武器の所持は違法なんですよ?
.        /   . i ト.  ヽ       V !\
        i i il ll i i ヽ. __ヽ.   ト.  Vト.  ヽ
        | i il ilハ ,ィ化 ', ', l| }  } i  ハ
        | l li ト.  `~´  | i l l|ノ  ,'i li  jー'
     「 「ト、/ ハノく       リl l i|  / l li~ヘ
    | X´ / /  \ -    リ .i|/ヽ| ん~''
.     >、 \,.<___  ヽ\ _ ,. ヘlliリ  _レ~ヘ
   / />、 .>、ー┤  ル'r‐‐く / ̄  /´ ̄
/´ 「.i/ / >`ーr‐‐┘ _____| 〈 )「__
  | |ト r~ _フ メ._ il´   .|  `   ト.  /
  〉く \ヽ.  ノ.ノr'   /__7/`  ̄ V /

101 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:43:38.97 ID:MGrnU3oo

    __       __   
 : /:●))\__/((● \ :
 : |     (__人__)     | :  そういえば そうだったお…
 : \ `ー'  |r┬-| `ー'  / :
         `ー'┃  
   ピクピク  




    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',  
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i  
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::: i::::;i   
 .  !:::::l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノil  先ほど説明 したように鉄製品は専売制によって管理されていた。
 .  l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ スィi::!
    l::::l:l:::::l:::::::::::ヒォ::ァ‐ミヽノ ,ィtチ_ノl::l  しかし包丁なんかならともかく、
   l::::l::i:::::l:::::::::::lヽー'´/  l`¨  i::l
    `ヽ\:::l::::::::::::',      ,. 、!   /::リ  あからさまに反乱に繋がる武器類を
    |.\::::';:::、:::::ハ      ソ /::/l  
   /.i. h丶、:::ヽ::::',     ヽイ ,':::/   国営の店先に並べるかというと……
 /  ', ヽh ` <:::::゙、 ‐ "¨ ノ/-V
   / \ \ト.、 `マ^、 `¨´./ヽ
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l
  \ \ \     ', .//  l l


     ((    
  '´ /ニ゙ヽ   並べるわけないよな
  li 从ハ)ソ   
 ゝ*,,・∀・)  武器なんか売らないってことか



102 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:44:07.21 ID:MGrnU3oo


       ____
     /_ノ   ヽ_\      じゃあ皆は は ヤミ市場で武器を買ってるのかお?
   /( ●) ( ●)\    
  /:::::⌒(__人__)⌒:::: \  
  |     (  (      |  
  \     `ー'     /   



         ,. ‐‐‐‐ ァ´        \ー┐
          / ´ ̄>            V ヘ
.         //  ./    .  ト、  \     iX 〉
         レ'  /   .  l .| \  ヽヽ  j//〉   いえ。本家の場合は、荘園内で密造しています
           i   l __l__,|   ヽー 土|. l||'/〉   
           | l . !´ l___|    レ'::::::「 l|| く   
           | i、 V ,ィ´:::::ト、   八r;::|  l||  }
           | Nヽjハ 入rj      ` |  l|| メ
              从 i  ハ""´   .    ""|  l||  \
                 | i l > .    、  /|  l||\_/
                 | l |'儿 >  __.イ__ ,リ /リ  〉
                 | .ル |____/_j ̄|| ̄  レへー '
                 レ'´ |  \___八_     / 7ー 、
            /⌒`|   /L.j\` ̄´ 、 レ'´ ̄',
            |   }/ / / Vハ \   V!.    |
            |  / /   / o〉 l.  ',  ヽ   |
            |  i  \ /  /  |_____〉  } / ,'




       ____
     /ノ   ヽ、_\       密造!
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    そこまでやるのかお……
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /


103 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:44:33.50 ID:MGrnU3oo


       . -- ─ - 、
    /         |l
     !      __ リ── < ト._
       . --< /    ´ ̄`ヽト. _       
    ィ7´   /      ´ ̄`ヽ \〉      
    /   / / /  ヽ.  \  ヽ  V〉
.   /  l l /    i   ヽ   i  ト.〉     家族だけで製鉄を行っていたような小規模業者は、
   |  /.l ´「`! ト、  !  i   l   |/j 〉     専売制が敷かれると、弾き出されてしまったんです。
   レハ ll〃)ヘ.N \´! ̄l`ヽl   |/j 〉     
     // |{::i| ヽ、 rテ〒く j   |/jく 、    そういう人たちを、密かに保護しているんですよ。
.    /⊂⊃ー'    |{;:::;:::jハ  ハノ ヽ\   
    i /.\      ゞ== '/  /) ノi.  i  i
    |' / \  _   ⊂⊃ /イ ./   |  |
    |l/-──'>r┬‐ ´// / ノ /l    乂ノ   
  /´ ̄\>  ,. -く /.| 〉 // /- 、/ `f´ ̄
. 〈_〈 rァ ノー'´  トー'___〉レ'  〉/   !
   |H|    /`ー‐( 〈\_/ i    .|
  (_.ー'_.)  /     `ー'-< |    !
   |i l|  /  /    \  | \  |
   |i l|  〈.  /   、   \!  \j
   |i l|.  \i  l  ヽ __ノ 、
   |=1   _t____j__Vrァ水へ
   |i l|  /水> ノ    `ヽf´  ヽ
.    ヒj  (__ __ノ       t ____ノ
104 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:44:56.12 ID:MGrnU3oo


              , -──-、
            /       \
           /   ─   ─ \           ……とりあえず、剣を何本かもらったお。
         /   (●)  (●) \      ,
         |      (__人__)'    |   //    
         \、     `⌒´    /  //
         (⌒ヽ         ィヽ  //
         l\  \    ,   |  //
         |  \,,  \  |  | //
         |    \  \_ ヘ//
         |     \_r' ソイゝ
         |        r_ゝィ'〆

105 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:45:32.15 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\     タダで調達できたのに、うかない顔だな。
 /   _ノ  \       
 |    ( ●)(●)   どうした?
. |     (__人__)     
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

106 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:46:55.13 ID:MGrnU3oo


     ____
   /      \ ( ;;;;(    ちょっと、考えさせられたんだお。
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/    土地を囲い、小作人を兵士に仕立て上げ、武器さえ自作している……
|       (__人__) l;;,´     
/      ∩ ノ)━・'/     豪族は、荘園の何もかもを支配しているお。
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |      
  \ /___ /

     ___     
   /      \     でも、劉氏は元皇帝の一族でもあるんだお。
  /  \   ,_\  
/    (●)゛ (●) \   やる夫は国の仕事がしたくて、就職活動もしていたお。
|  ∪   (__人__)    |    
/     ∩ノ ⊃  /   
(  \ / _ノ |  |      そういう立場からは、豪族が好き勝手やり過ぎるのは問題じゃないかと思うお。
.\ “  /__|  |   
  \ /___ / 



107 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:47:18.13 ID:MGrnU3oo

     ___     
   /      \     豪族の好き勝手と、皇帝の支配は両立しないものだお。
  /  ,_   ,_\  
/    (─)゛ (─) \   そのうちぶつかり合って、大きな争いが起きるんじゃないかお?
|  ∪   (__人__)    |    
/     ∩ノ ⊃  /   
(  \ / _ノ |  |      
.\ “  /__|  |   
  \ /___ / 


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 | U  ( ○)(○)    
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }     ……!!
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
108 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:47:45.10 ID:MGrnU3oo



   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \    ……やる夫。
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |   
  |   ` ⌒´  ノ   
.  |         }   
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

109 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:48:04.78 ID:MGrnU3oo

       ____
     /_ノ   ヽ_\      來歙?
   /( ●) ( ●)\    神妙な顔してどうしたお?
  /:::::⌒(__人__)⌒:::: \  
  |     (  (      |  
  \     `ー'     /   


110 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:48:36.78 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \       
 |    ( ●)(●)       ……もう、起こりそうだと言ったらどうする?    
. |     (__人__)     
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



      ______.      ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  (●)  │   ・
. | (●)   ⌒) /
. |   (__ノ ̄ /         ナニガダオ?
  \_    <´
    /´     `\
     |       |
     |       |


111 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:49:06.05 ID:MGrnU3oo


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \    お前の言う、豪族と皇帝の争いがだよ。
 |    ( ー)(ー)    
. |     (__人__)   お前に荘園経営を薦めたのは、ニートを脱出させたいからだけじゃない。 
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }    自覚のなかったお前に、豪族としての立場、直面している問題を少しずつ
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    学んでもらうつもりだった…… 

                   まさか、ここまで飲み込みが早いとは予想外だろ……

112 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:49:28.87 ID:MGrnU3oo

     ____
   / ノ  \\    あーのー、言ってることが判らないお?
  / (○)  (○)\   
/ ∪  (__人__)  \  (なんかやばそうな空気だお……)
|      ` ⌒´  u  |  
\   し       /   

113 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:49:45.44 ID:MGrnU3oo



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \    ではやる夫。率直に言おう。 この俺も含む、南陽豪族のグループは……
 |    ( ー)(ー)    
. |     (__人__)    
  |     ` ⌒´ノ    
.  |         }    
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    

                   
114 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:52:06.80 ID:MGrnU3oo

                    ,, -‐ 、
                  /'    ヽ
       / ̄ ̄\      ./      i    
     / ._ノ  ヽ、\    /    ...........i
     |  (●)(●) |  /   ..:::::::::::::::|     近い内!
     |  (__人__)  |  /  ..::::::::::::::::::l    
     .|   ` ⌒´  .} ./  ..::::::::::::::::::::!      皇帝、王莽に対して!   
      |         }/  .::::::::::::::::::::/        
      ヽ       ./   .:::::::::::::::::::/      反乱を起こすつもりでいるッ!    
      .ヽ    . ./  .:::::::::::::::::::/          
   ,. ‐'"´  `'‐,r''"~   .:::::::::::::::::/          
..:./,. -‐‐- 、 l′     ..:::::::::::::/|            
:,'      /       !.:::::::/:i..:..l           
r   、  /           !::::::::::: i..:..i
l  .......`:i    i         !:::::::::: ゙、:.i
!  ::::::::::/    i       i:::::::::: ヽ:i
.! ::::::::/     i      .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::|  `、   `、  .....::::::::::::l::::::::::::  `,
/ \:::l.   `、   ヽ::::::::::::::::::::l:::::::::::  /'''ー─----、
   `ヽ   `、  .::::\:::::::::::::::|::::::::: /,,   ,. ‐;''

115 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:52:38.60 ID:MGrnU3oo


         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・

       ____
     /ノ   ヽ、_\       
   /( ○)}liil{(○)\   
  /    (__人__)   \    
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   
  \    |ェェェェ|     /

116 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:53:11.02 ID:MGrnU3oo

 ニートを脱出できたと思ったら、
 反政府集団に組み込まれていたやる夫の未来はどっちだ?


 第一章    「南陽豪族」終わり


 第二章   「王莽失政」へ続く

118 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:53:48.68 ID:MGrnU3oo


(補足)




 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   ここまで付き合ってくれてありがとう。
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l            
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:! 序章の終わりに、中国史ものにつきものな登場人物の呼び方について説明したいと思う。
 ik:l::::i:.|    | .l:::l
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '
  ,,rへ、_ ` 〔´        古代中国では、人の名前は、「姓」 「諱」(いみな)  「字」(あざな)に分かれていた。
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ


119 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:54:07.78 ID:MGrnU3oo

   ((       
  '´ /ニ゙ヽ   
  li 从ハ)ソ   たとえば 「三国志」で有名なこの人で言うと……
 ゝ*,,・∀・)  

            _,,. -‐‐‐‐‐‐‐- 、
           lヽ ヽ ヽ ヽ  ヽ ヽ
           l }  |  |  |  |  |
           l }  |  |  |  |  |
           |ニニ''" ̄ ̄ ̄ ̄`゙|     劉備 玄徳
           /〃'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー、
          / {.l ぐー-- 、_   _,.ヘ ヽ
          { | | /     `"''゙゛  ヽ }
          〉| レ/`ヽ、,,_   _,.='ヘ 〉j
         {ヽ|j  ' ̄('7`  { エ'ア } l
         l 9lj    ̄     i  ̄ !'
          ヽjl        ,,.j   i
           _ll    〃_____'"_, 》 !
         /ロ{ト、   ''   ,,.  ' /
       /ロ回| \       /ト、
     __/ヽ回ロl    >---i||i'"ニンjロ\
__,. -‐''"    \回\ | {二ン ハ 厂/ロロ.|`ー、



120 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:54:36.27 ID:MGrnU3oo


     ((    
  '´ /ニ゙ヽ         劉 (姓)
  li 从ハ)ソ   
 ゝ*,,・∀・)          備 (諱)
  ノ  つ━━━━━━    
 /_l 弋ゝ             玄徳(字)
(( (/ J              
 

……がそれぞれ当てはまる。


当時、よほど親しい相手でもない限り、

諱を呼ぶことはタブーに近い行為とされていた。

皇帝の名前なんかはその最たるもので、

歴史書を書くとき、昔の人物の諱に対してさえも、

皇帝の諱とかぶる場合は、別名に置き換えるくらいだった。
121 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:54:57.18 ID:MGrnU3oo

 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ では その人を呼ぶときはどうしていたかというと、
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l            
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:! 字や役職名を使った。
 ik:l::::i:.|    | .l:::l
 `ー-、」    '  i_ノ  劉備の場合、「玄徳」と呼んだり、予州牧という地位にあったことから、
    | `ー  ̄ , '    「劉予州」などと呼ばれていた。
  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

122 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:55:53.95 ID:MGrnU3oo

   ((      
  '´ /ニ゙ヽ   でもこの手の物語だと出世して役職がコロコロ変わっちまうし、
  li 从ハ)ソ   
 ゝ*,,・∀・)  字をいちいち覚えてもらうのもめんどくさいよな。

        というわけで、作中でもふつうに姓+諱で呼んでもらうことにするぜ!
        「山田太郎」みたいにいちいちフルネームで呼ぶのも変な気がするけど、
        横山先生の三国志とかでもそんな感じだしな!



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l  ただし例外もある。          
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
 ik:l::::i:.|    | .l:::l  やる夫の兄の劉伯升 の「伯升」は字だ。
 `ー-、」    '  i_ノ  
    | `ー  ̄ , '    これは、諱がメモ帳で使えない文字なので、楽な方を採用したからだ。
  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\ あと、物語中の「やる夫」という呼び名も字という設定にする。
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

              読み進めてもらう分には問題ないと思うので、気にしないでくれ。
123 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:56:21.38 ID:MGrnU3oo

 

    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.   創作部分を付けすぎ、
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',  展開が遅く なってしまったッ!
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i  
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::: i::::;i   
 .  !:::::l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノil  「後漢書」 ではまだ一ページも進んでいないッ!
 .  l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ スィi::!
    l::::l:l:::::l:::::::::::ヒォ::ァ‐ミヽノ ,ィtチ_ノl::l  
   l::::l::i:::::l:::::::::::lヽー'´/  l`¨  i::l   第二章ではもう少しペースを上げるッ!
    `ヽ\:::l::::::::::::',      ,. 、!   /::リ  
    |.\::::';:::、:::::ハ      ソ /::/l  
   /.i. h丶、:::ヽ::::',     ヽイ ,':::/   
 /  ', ヽh ` <:::::゙、 ‐ "¨ ノ/-V
   / \ \ト.、 `マ^、 `¨´./ヽ
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l
  \ \ \     ', .//  l l



  
124 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:56:42.04 ID:MGrnU3oo


         ,.  -─‐/::::/、__
      , ' >''"¨ブフ::::::i _三>.、
     /./::::::;: '",ィ´:::/       lヽ         
   / /:::::://:::::/   ___..ノ‐--、
  / /:::://:::/  >!¨:::::::::li:::::::::::::::::\       
  ,' // /:::/ >'"´  i:::::::::::l.l::::::ヽ::::::::::::ヽ
  i /   '¨´イ´..,,_    ,'::::::::;' /ハ:::::::';:::::::::i::::',   今回はここでおしまい。第二章までえーー
 .l    ./! 、_、..___¨ヽノ::::::/;'//- ';::::::i::::::::i::::::i  
  l  /l::::l . ヽ,ィフハ.>'::::::::;:':://_ニ._ \;'::::::;'::::::ハ
 〈i´/::::l::::l.    ̄/::::/  <,iノェ},フ,':ヽ:;':::::/::::',  
  lレ::::::::l::::!   /;//   lヽ. `¨´ /:::/丶ハ:::::::i  
 /¨ヽ:::::i::::i.      ヽ  j/'"   //:::/::/ リ:::ノ
 l 'ヽ V::ト、::ヽ、  ,. _`ー -、  / //;:イ_ /;/
. i |ノハiV!ヽ` ¨  ‐く `¨ヽ i    / /'´  !
  ', ヽ-、ヾ. ',   ,.、 `¨ ̄ `     /.//! l
  \__入  '.,     ̄` ー'       / ノ/ /
    ';:::::l\           ,.イ..,,__/
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     V\   ヽ    /./::::::::\
    /ヽ::::丶、 l    /:::::::::::::::/ \


126 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:57:10.56 ID:MGrnU3oo

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  ̄                                              `v '"                  .l. /     

(さよならだ!)



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l            
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
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  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ


   ((    
  '´ /ニ゙ヽ   
  li 从ハ)ソ   
 ゝ*,,・∀・)  


128 :以 下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2008/11/09 (日) 14:59:00.69 ID:6Rexx6Eo
>>1

どこまでやる予定?即位あたりまで?
129 :1[saga]:2008/11/09(日) 14:59:05.50 ID:MGrnU3oo
 
  今回はここまでです。

 見てくださった皆さん、ありがとうございました。

 大体週一くらいのペースで行けたらなと。

131 :1[saga]:2008/11/09(日) 15:02:24.79 ID:MGrnU3oo
>>128

 やる夫の死までやりたいですね。
 最低でも、天下統一までは。
 
 光武帝はわりと恵まれた人生なので、
 山場が少ないと言えば少ないんですけど。
 地味な帝王の話も好きなので。
続きます 第二章

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